今回は、迎え入れ準備で揃えるものとして、ケージについて記したいと思います。
ケージって必要?
譲渡が決まり、今後のことについて色々と説明を受けていると、ケージを
用意してくださいねと言われました。
それを聞いて、え?あんなに大きいもの部屋に置くの?しかも最初だけですよね?
正直、困りました。
先代猫は、物陰に隠れたりすることも、不安で鳴いたりすることもなく、
到着してすぐに家の中を探検し始めたのです。
落ち着くのも早かったと記憶しています。
先代猫が、初めからそんな感じで手のかからない子だったので
ケージの必要性についてはものすごく疑問と抵抗がありました。
しかしながら、猫さんにとっては、突然全く知らない場所へ連れてこられるわけ
ですから恐怖体験以外のなにものでもないですよね。
実際、我が家の姉妹猫たちは、まず洗濯ネットに入れられ更にキャリーバッグに
入れられてやって来ました。
到着してから30分くらいは、キャリーバッグから出されたものの、
洗濯ネットには入れられたままの状態で、膝の上に乗せて、優しく声をかけながら
なでて、落ち着かせようとしました。それからケージに移しました。
急に知らない場所に放り出されると、パニックに陥り、狂暴化や脱走の恐れが
あるとのことで、2週間はケージから出さないようにとの指示でした。
その指示は正しいことがすぐに判明しました。
ケージ内にはトイレと飲み水を設置していたのですが、ある時、トイレ掃除の隙に
するりとケージから逃げ出してしまったのです。
家具の裏の隙間などに隠れてしまったりして部屋中を逃げ回り、30分くらい
追いかけっこの末、やっとのことでケージに戻しました。
安全地帯を作ってあげましょう
猫さんには、なるべく早く新しい環境に馴染んで、安心して落ち着いた
生活を送ってもらいたいですよね。
猫さんたちの安全地帯を作ってあげましょう=ケージを準備してあげましょう。
トイレが置ける広さと、上下運動(移動)ができるようフロアが2~3段くらい
高さのあるものが好ましいでしょう。
猫さんがこれまで使っていたクッションやベッド、毛布など、自分の匂いが
ついているものを置いてあげると安心すると思います。
我が家の姉妹猫たちも、ベッドと毛布、そしてトイレの砂も少々、
一緒に持ってきてもらい、それらをケージ内に設置しました。
初日から2,3日は、ケージの隅もしくはトイレで姉妹2匹寄り添って
丸くなっていることが多かったので少々心配でしたが、2匹とも程なく
落ち着いた様子が見られるようになり、結局、2匹のケージ内だけ暮らし
は予想していたよりもずっと早く、1週間で終わりました。
2匹だったからということもあると思いますが、この1週間は必要な時間
だったなと実感しました。
それ以降もケージは活躍し続けます。
2年くらいは、ちゃんと寝てくれるようにと、夜寝る時はケージに入れて
いました。夜中に運動会が始まっちゃうんですよね(笑)
外出中に部屋を荒らされるという悲劇も経験しましたので、防止策として
お留守番中の休憩所として利用してもらったりもしました。
人間の都合で閉じ込めてしまうのは心苦しかったのですけれど・・・
来客や業者さんなど“猫さんの知らない人”来訪時の一時避難場所にも
なりました。
ビビリで人見知りの我が家の姉妹猫2匹にとっては本当に役に立つ格子状の
お部屋だったと思います。すみません、また人間の都合。
また、我が家は幸いにもまだそういう状況下に置かれたことはありませんが、
災害時などにも役に立ちそうです。
パニックに陥った猫さんの脱走を防げますし、安全な保護スペースにもなります。
まとめ
猫さんをケージに入れるのは可哀そうと私も最初は思っていました。
しかしながらやはり、前述のような様々なメリット/デメリットを経験した
今では、猫を飼うならケージはあった方がいいと思います。
飼い主さんが、状況に応じて上手く使い分けられるといいですね。